前の記事で、「人は前世の記憶を思い出すだけではなく、それと同時に、その時の状況の一部を再現する」と書きました。
今回は、それをさらに別の角度から考えていきましょう。
【参考記事】前回の記事は、こちらをご参照ください。⬇︎
Contents 目次
1、崖から転落死した状況を再現する胎児
これは、生まれる前の子宮内にいた胎児が、その直前の前世で死ぬ時の状況を、胎内で何度も再現していた例です。
1、何度直しても回転して逆子になる胎児
その退治の母・サリーは、その妊娠期間中に何度も胎児が「骨盤位」になっていました。
本来、胎児は頭が産道を向いた胎位が正常です。これを「頭位」と言います。
「骨盤位」というのは、逆に足が産道を向いた状態です。
これは一般に、「逆子(さかご)」と呼ばれています。
私はサリーが検診に来る度に「骨盤位」になっていた彼女の赤ちゃんを「頭位」へと回転させていた。
そしてある頃から、その胎児は回転させることが異常に簡単だったために、私は彼女にそのやり方を教え、気がつく度にやらせるようにしていった。
そして出産日が訪れ、サリーは病院にやってきた。
予想通り、彼女の赤ちゃんは「骨盤位」の体勢を取っていた。
もっとも、その子をもう一度回転させるのはわけのないことだった。
彼は「頭位」の体勢で正常に誕生し、誰もが幸せをかみしめた。
こうしてサリーは、無事に赤ちゃんを出産したのです。
問題はここからです。
2、出産後の異変
(写真はイメージです)
ところが、その後、赤ちゃんはいつも金切り声をあげて泣き続けるのです。
サリーはどうして良いかわからずに悩む日々が続くことになります。
ある日、彼女は、次のような不思議な夢を見ます。
その夢の中で彼女は、馬にまたがった白人の大集団と、インディアンの小集団による戦いを眺めていた。
(中略)
崖の淵にいたインディアンの一人が突然バランスを崩し、谷底への転落を開始した。
彼はあちこちから突き出た岩にぶつかるたびに体の向きをクルクルと変えながら、ものすごい勢いで谷底に激突し、息絶えた。
(中略)
彼女が近づくと、倒れていたはインディアンは、むっくりと起き上がり、体をどんどん小さくしていき、やがては赤ちゃんになってしまった。
サリーは目を凝らした。
するとそれは、彼女が産んだばかりの赤ちゃんだった。
この赤ちゃんは、前世でクルクルと体をぶつけながら谷底に落ちて死んだインディアンの生まれ変わりだったのです。
このように、前世での死に方を、胎児の段階においても再現していたのです。
金切り声を上げて泣いていたのは、死ぬ間際の恐怖を反復していたのでしょう。
3、前世の死の状態と胎児の状態の関係
ロジャー・ウルガーは次のように述べてます。
誕生時の苦闘の中で重度の外傷性障害が発生したとしたら、その障害の形は、ほぼ常に、前世での死亡体験を正確かつ忠実に象徴するものである。
例えば、へその緒が首に絡まった状態で生まれてきた子どもは、前世で首をつられて死んでいたのかもしれません。
もちろん、すべての「逆子」やへその緒が首にからまれた赤ちゃんが、その前世において、そうした非業の死をとげていたというのではありません。
ほとんどの場合は、関係ないでしょう。
でも、サリーの事例は、直前の前世の死の状態を胎児の段階で既に再現する場合も、時にはあるということを示しています。
2、「夜驚症」と、前世との関係はあるか?
では次に、「夜驚症(やきょうしょう)」について見てみましょう。
「夜驚症」の症状を呈する子供の中にも、前世における死の状況を、その心の中で再現している場合もあると推測されます。
1、夜驚症の症状
これは、睡眠時随伴症の一種とされています。
「睡眠時驚愕症」ともいいます。
夜驚症は主に小児期にみられ、通常、成長とともに発作も消失していくといわれています。
この夜驚症は、3歳から8歳ごろの子供に発症しやすいといわれています。
症状としては次のようなものです。
- 夜間就寝中に突然、起き上がる
- 恐怖に満ちた顔で泣き続ける
- 体を激しく動かしパニックになる
- 多量の汗をかき、呼吸が速くなる
(写真はイメージです)
また「夢遊病」を併発することもあります。
これは「睡眠遊行症」ともいわれます。
その場合は、
- 泣きながら突然に走り回る
- 家の階段を上り下りする
- 部屋の電気をつけたり消したりする
こうした夜驚症の持続時間は大部分は数分以内と短いものが多いようです。
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2、「夜泣き」との違い
「夜泣き」とは大きく違う特徴があります。
「夜泣き」の場合 は、睡眠の浅い時に起こるので、親が抱っこしたり、優しく呼びかけたりトントンしたりすれば収まることが 多い。
それに比べて、「夜驚症」の場合は、脳が「深い眠りに入っている」時に恐怖やパニック に襲われることです。
自分では無意識の状態で泣きじゃくることです。
「深い眠りに入っている」ので、どんなに親や周囲が一生懸命呼びかけても、本人にはまったくその声が届かないのが特徴です。
夜驚症の発症する時間は、脳波でみると「徐波睡眠期」にみられます。
これはもっとも深い睡眠相です。
ですので、ほとんどの場合、本人には夢の記憶はなく、目覚めた後にはパニックのことも覚えていないことが多いのです。
周囲から見ていると「よっぽど怖い夢でも見たのだろうか」と思ってしまいます。
ですが、後から尋ねても、悪夢にうなされていた、という訴えはないようです。
3、深い睡眠相で起こる〈不思議なこと〉
この夜驚症は、原因は脳の発達との関連が深いとされていますが、明確に判明していないようです。
生活環境や家庭環境の変化、心理意的な原因が考えられています。
心理的な原因としては次のようなものがあげられます。
- 生活上の緊張
- ストレス
- なんらかの恐怖体験
- 光・音などの外的な刺激過多
- 不安
こうしたことが考えられていますが、人によって具体的な原因は異なるようです。
夜驚症は、「深い眠りに入っている」状態なのです。
起きたり騒いだりといった症状が起きるって、かなり〈不思議なこと〉
だと思いませんか?
4、あるいは、前世の追体験をしているのかも⁉︎
夜驚症の子どもは、「深い眠りに入っている」状態です。
このことから、本人の意識は〈無意識の非常に奥深いところ〉に入っている可能性があります。
ですので、この夜驚症の中には、直前の前世においての死の状況を再体験している場合があることが予測されるのです。
前回の記事で述べましたように、前世の記憶を思い出す時には、単に頭の中で“思い出している”だけではなく、
「前世の空間の一部をそのままタイムスリップしたかのように「再現」してしまう」
ことがあります。
夜驚症の場合、「深い眠りに入っている」状態であることから、意識がそのまま前世にタイムスリップしてしまっているかもしれません。
その心は、別次元に「生きて」いる状態とも言えるかもしれません。
すべての夜驚症がそのような状態だと言っているのではなく、そういう場合もあるのではないか、ということですね。
3、おわりに
これまで見てきましたように、私たちは前世の生き方(死に際の状態)に、時に深く影響を受けて生きているようです。
それは考えてみれば当然だとも言えます。
人は、昨日の行為の結果が今日に現れ、今日の行為の結果は明日に現れます。
前世の行為の結果が、何らかの形で、現世に現れるのは当然と考えてよいでしょう。
あなたも、今日から前世への旅を楽しんでみませんか?
4、まとめ
- 崖から転落死した状況を、胎内で再現した胎児の事例
- 誕生時の苦闘での重度の外傷性障害は、前世での死亡体験を正確かつ忠実に象徴する
- 夜驚症は、「深い眠りに入っている」状態で起こる
- 夜驚症は、前世の追体験をしている可能性がある
【参考文献】
『子どもはみな前世を語る』(キャロル・ボーマン著、PHP研究所)
『前世を記憶する子どもたち』(イアン・スティーブンソン著、日本教文社)
『君は誰の輪廻転生(うまれかわり)か』(桐山靖雄著、平川出版社)
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