みなさん、こんにちは。
今日は、前世の才能や習癖が、生まれ変わった今世(現在の人生)に、どのような影響があるかを見てみたいと思います。
さらに、前世の記憶がある子どもの例を見ていきましょう。
Contents 目次
1、前世で話していた言葉は、今世でどう影響するか
まずは、言語についてです。
以前、わたしは〈前世の言葉を話す子供〉の内容の記事をいくつか書きました。
これからご紹介するのは、6歳にしてすでに4か国語が話せる子どもです。
1、わずか6歳で4か国語を話す子ども
ここに紹介するのは、日本の女性の息子の話です。
彼女はイタリア人男性と結婚して、イタリア南端にあるシチリア島に住んでいます。
息子はいま6歳ですが、日本語、イタリア語、シチリア語、英語の4か国語が話せます。じつは、このように語学が得意なのは2歳の頃からなのです。
(中略)
2歳頃まではあまりしゃべらなくて、周囲からは『言葉が遅い』と心配されていました。
主人の家族からは『日本語ではなく、イタリア語をはなさせなさい。イタリア人でイタリアに住んでいるのだから』とよく言われていました。
それでも私は、息子は半分は日本人でもあるわけで、日本語での会話を徹底していました。
どんなに周囲に反対されても、周囲の人たちがキョトンとしていてもです。
このように、この女性は息子には日本語で話しかけていたようです。
2歳までは、言葉も遅いほうだったようです。
(写真はイメージです)
2、突然、流暢なイタリア語をしゃべり始めた
言葉の習得も遅い方だった息子ですが、その後大きく変化します。
でも、2歳を過ぎたある日、私が日本語で『パパにはやく起きなさいって言って来て』と言ったんです。そしたら息子は、突然、流暢なイタリア語で主人に『早く起きなさいってマンマが言っているよ』と言ったのです。
このときはもう、本当にビックリしました。まるで、大人がしゃべるようなイタリア語だったんです。
その日を境に、息子は私とは日本語、主人や周囲のイタリア人とはイタリア語、シチリア島にはシチリア語という独特な言葉があるのですが、土地の人でこのシチリア語を話す人とはシチリア語でぺらペらと喋るようになりました。
いきなり、流暢なイタリア語を話し始めて、母は驚いたといいます。
つづきをみてみましょう。
それからは、少し黙っていてと言っても黙らないくらい、3か国語での会話を使い分けています。まさに自動的に変換しているという感じです。
今年の夏から英語も話せるようになって、4か国語になりました。
ちなみに、私も必要なのでもちろんイタリア語は話せますが、息子のイタリア語はすでに2歳の段階で、私のイタリア語のレベルを超えていました。また、私はシチリア語が少しはわかりますが、自分では話せません。息子のシチリア語は、シチリア人たちのお墨付きです。
さらに、英語についても、ほとんど勉強らしいことをしていないのに流暢に話せるようになっていたようです。
先日もイタリア国内の米軍基地へいったのですが、基地内の子ども用の公園で息子が遊んでいると、アメリカ人の子どもたちが息子の周りに集まって来ました。
皆、息子より小さい子供たちで、しばらくすると息子がリーダーのようになって遊び始めたのですが、まるでアメリカ人が話すような英語で話していました。あとで『何であんなに英語が上手なの?』と聞いたら、ちょっと考えて『分からない』と言いました。
これは、ほとんど語学の勉強らしいことをしないにも関わらず、6歳にして4か国語を流暢に話せている例です。
わたしたちが、一つの言語を習得言語を習得するのには、いったいどれほどの時間と努力が必要でしょうか。
それを考えれば、この息子が、4か国語を流暢に話せることがいかに不思議な事かがわかります。
おそらく、この子どもは、前世でもイタリア語、シチリア語、英語を使う文化圏に住んでいたのだろうと推測されますね。
2、前世の母親の調理法を知っていた子ども
次に、前世の母親のことを記憶していて、「別のママ」と呼んでいた子ども(女の子)の話です。
ロバータは、食事の支度をはじめ、家事全般については前世の母親のやり方を好んだ。
目新しい料理を(今の)母親が作った時、ロバータは、これは昔何回も食べたことがある、と言ったことも何度かあった。
ある時母親は、家族を驚かせようとして、ホタテの貝殻をさらにしてトウモロコシを焼いて出した。それを食卓に載せるとロバータは、「こういうの何回も食べたよ。別のママが良く作ってくれたの覚えてないの」と言った。
その時ロバータは、この料理をある名前で呼んでいたが、モーガン夫人はそれを忘れてしまった。夫人が、「別のお母さん」はどういうふうにしてその料理を作るのか尋ねたところ、ロバータは「別のママ」の調理法について根気よく説明してくれた。
おそらくロバータは、自分が前世の記憶があるために、母親を含めて他の人も全て同じようの前世の記憶があるものだと思っていたのではないでしょうか?
だから、遠慮なく現在の母親に対して「別のママは・・・」と言って比較していたのでしょう。
続きを見てみましょう。
ロバータはまた、母親が窓を水拭きする時、前世の母親のようにもっと能率のよいやり方で拭かないのはばかだ、とも考えていた。
ロバータは両親の話によく口を挟んだが、その時にロバータが言った内容からすると、(母親が考えるに)通常の手段によっては知りえない話題や対象をロバータはよく承知していることがわかったという。
母親としては、日常生活やり方について、息子に「別のママ」と比較されて口出しされては、もうやってられないと思ったかもしれませんね。
そのため、母親は、ロバータが「別のママ」のことを話すと叱るようになったといいます。
そして、ロバータは次第に前世の話はしなくなったようです。
日本最大級!紹介可能人数55,000名!スマホの結婚相談所 【naco-do】
3、好きなこと、興味があることは、今すぐ始めよう!
1、前世の習癖や才能が、今に出てくる
ロバータの例のように前世の記憶がある場合は、明らかに前世の影響が今世に影響を与えていることがわかります。
でも、最初にあげた4つの言葉を話せる子供のように、前世の記憶がなくても、その習癖や才能が今の人生に出てくるのです。
心にある前世の習気がそのまま現世の性癖・習慣・思考・才能等になってあらわれてくることは多いようです。
たとえば、トロイを発掘したハインリッヒ・シュリーマンは、8歳にも満たないころに、トロイをみつけることを公言していたといいます。
また、ミケナイの線文字βを解読したマイクル・ヴェントリスは、わずか7歳のときに、エジプトの象形文字に関するドイツ語の書物を買って勉強しています。
14歳のときには、当時まだ解読されていなかったこの文字を解読するという誓いを立てていたといいます。
こうしたことは、前世の記憶や経験・習癖という考え方なしには、とても説明のつかないことなのですね。
2、何事であっても、今から始めても、決して遅くはないし、十分に価値がある
ここまで見てきたように、前世での能力や習慣が、生まれ変わったのちの人生でも生かされてきていることがわかります。
とするならば、これは私たちにとって、ひとつの朗報とも言えますね。
なぜなら、今、自分が努力してやっていることは、何であっても決して無駄ではない、ということです。
それが、もしも実らなかったとしても、その身に着けたことは来世に才能となって受け継がれるということです。
このことは、スポーツでも技芸でも言語、そのほか何でも言えそうです。
ですので、自分の努力が思うような結果に結びつかなかったとしても嘆く必要はない、ということです。
必ず、いつの日かそれは実を結ぶということですね。
老齢期になってからでも、興味があることはどんどんとやっていく方が良いということにもなります。
「自分はもう年をとっているから、今更、これを始めても大した結果にはならない」
なんて考えて、最初からあきらめてしまう必要はない、ということですね。
年齢がいってからの手習いであっても、来世にはその努力が受継がれて、〈才能〉という形で出てくるのです。
だから、
興味があることは、躊躇せずに始める
ことにしましょう。
それは、決して無駄にはならないのです。
【参考文献】
『スープ①』(森田健著、河出書房新社)
『前世を記憶する子どもたち』(イアン・スティーヴンソン著、日本教文社)
『人は輪廻転生するか』(桐山靖雄著、平川出版社)