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あなたは、どんな〈運命の星〉を持っているか?

 

人は、誰でも持って生まれた〈運命の星〉があります。

 

今日は、人がどのような〈運命の星〉を持つかについてのお話です。

 

〈自分〉というものを知る上で、良い指針になるでしょう。

いやもっと広く、人間全般を観るのに、〈運命の星〉という視点を持つならば、あなたに底知れない深みが出てくることが確実です。

 

ここでは、『龍神が翔ぶ』(桐山靖雄著、平川出版社)を参考に簡潔にまとめてみました。

 

1、人は誰でも〈運命の星〉の元で生きている

1、〈運命の星〉の恐ろしさ

 

これからあげるさまざまな〈運命の星〉をみてみると、自分に当てはまる星がいくつかあるはずです。

 

病気になる星ならば、その病気になりやすい体質を持っていることが考えられます。

 

その場合は、その病気にならないように、運動習慣を身につけるとか、食べ物を変えるとかして、“ある程度”は「対策」を講じることができるでしょう。

結果的にその病気になるとしても、その発動する時期を大幅に遅らせることは可能かもしれません。

 

 

2、努力や意思では乗り越えられない、怖い〈運命の星〉

 

しかしそれ以上に怖いのは、例えば「横変死の星」など、文字通り“運命的な”星です。

 

この星は、自分がいくら気をつけていても向こうから災難・災害が襲ってくるのです。

普通に道を歩いていても、突然に暴走車がこちらに突っ込んできたりするのです。

 

自分の努力や意志で乗り越えることができない不思議な力が働いてしまう怖い星ですね。

 

「色情の星」があると、どんなにあなたが誠実な人であっても、どうしても異性関係(あるいは、同性関係)でおかしな状態になってしまうのです。

あるいは、自分が選ぶ相手が、いつも異性関係に問題がある人だったりします。

そこには何か〈運命〉という不思議な力が働いて、色情のもつれに発展してしまうのです。

 

ではこれから、人はどのような〈運命の星〉を持つのか、についてみていきましょう。

 

そうすると、自分がどんな〈運命の星〉を持っているか、なんとなくわかるんではないかと思います。

場合によっては、「この星、絶対に自分は持っているぞ!」という、強い確信を持ててしまう星も見つかると思います。

 

自分のことだけではなく、あなたの家族や親しい友人について考えてみても面白いでしょう。

または芸能人や有名人の人生を、〈運命の星〉という視点で見てみれば、面白い発見があるかもしれません。

きっと、その人に当てはまる〈運命の星〉が見つかると思います。

 

では、人の持つさまざまな種類の〈運命の星〉をみてみましょう。

 

2、人が持つ〈運命の星〉

1、あなたの運命を狂わせる、恐ろしい星

 

まずここにあげますのは、いわゆる“凶星”です。

これらの星を持つと、その星の通りの人生を歩み、周囲の人をも巻き込んで苦しむことになるわけです。

 

たくさんあるのですが、ここでは代表的なものだけをあげてみます。

 

1、家運衰退の星(キリチキャ星)

家運、つまり家の運気が次第に衰えてきている家系に生まれている人が持つ星。

相当の力量、才能、手腕があるのだが、それを発揮する場を持つことができない。

たまにチャンスが巡ってきそうになると、ひとの妨害、邪魔にあったり、自分の思わぬミスや病気などで、せっかくのチャンスを失ってしまう星です。

 

2、中途挫折の星(ロケイニ星)

上の「家運衰退の星」から出てくるもの。

これには二種類のタイプがあります。

A、まず、何をやっても一応七、八分通りまでは順調に進むが、あともう一、二分というところで必ずダメになる。

決して実らないというタイプ。

B、もうひとつのタイプは、これとはまったく反対で、意志薄弱で、物事に長続きしない。

学業、職業、全てにおいて、転々とする。

文字通りの中途挫折するタイプです。

 

3、肉親血縁相剋の星(フノウリバソ星)

これも、上の「家運衰退の星」から出てくるものです。

親、兄弟等、血縁の者が同居していると年中不和で争いが絶えない。

お互いの運気を害しあい、傷つけあうのです。

ただ、同じ屋根の下に住んでいるというだけで、相手の運気(生命力)を害するのです。

この星のある家庭で、もし、同居同士が不和でなければ、家族の中に誰か一人、年中病弱で苦しむ者か、極端に不運で開かぬ不遇の者がかならずでる星です。

 

4、夫の運気を剋害する星(バラニ星)

女性が持つ星です。

夫の運気(生命力)を目に見えなぬ力で害ね、削る。

といっても、かならずしも、日常生活において夫を尻の下に敷いたり、夫を虐待するというのではない。

この星を持つ女性を妻にもつと、その夫は年中病弱となるか、または仕事がうまく行かず、年中失敗したり、渋滞しがちとなる。

生命力をけずられるところから、運が非常に悪くなるのです。

いかに才能、手腕があろうとも、かならず何か一つ不運につきまとわれる、そういう星です。

 

5、夫婦縁障害の星(アジリシャ星)

夫婦縁、結婚生活に障害が起きる星です。

 

6、刑獄の星(リバテイ星)

凶運の時に、かならず刑事事件を起こして、刑務所につながれることになる星です。

ごく悪い星が他にあると、殺人強盗等の凶悪犯となり、軽い場合には業務上の過失、選挙違反等で刑罪にふれることになります。

この星があると、心がけの良い悪いにかかわらず、かならず罪にふれることになります。

7、目を失い、手足を断つ肉体障害の星(シツリバダ星)

怪我の星です。

事故に遭ったり、人から障害を受けるのは、この星です。

別に病気の星を持っているひとは、その星と結びついて、手術、という形になって現れる場合も少なくありません。

 

8、横変死の星(アヌラダ星)

「肉体障害の星」がさらに強くなり、悪化したもので、かならず、横死、変死する。

自殺、他殺、事故死のいずれかをまぬがれることができない。

三代以内の血縁中に、同じ星で亡くなった縁者がいて、その霊障をうけているひとの多いのが特徴です。

 

9、脳障害の星(アビジャ星)

この星は、

A、精神病(ノイローゼ、脳梅毒等)の場合と、

B、精神病ではない頭部の障害(脳出血、脳梗塞、脳軟化症等の病気)

の二種に分けられます。

 

 

10、二重人格の星(ジエイシュタ星)

酒を飲むと、ガラリと人間が変わってしまって、全く別人のようになってしまう。

酒乱はこの星です。

この星は、「家運衰退の星」と深い関連があります。

二、三代前の縁者で、非常に不幸な、恵まれない死にかたをした人か、あるいは、他人で、そのひとの家に、非常な怨恨を抱いて死んだもののいることが特徴です。

 

11、ガンの星(シャタ星)

文字通り、ガン、悪性腫瘍になる星です。

 

12、循環系統障害の星(ソテイ星)

心臓、腎臓、肝臓に故障を起こす星です。

 

13、色情の星(シッタラ星)

男女が、異性(同性の場合もある)によって苦しんだり傷ついたりする星です。

夫、妻が、この配偶者の式場のトラブルで苦しめられる場合も、色情の星があるということになります。

 

14、偏業の星(ビシャキャ星)

この星を持つひとは、宗教家、芸術家、芸能人、裁判官、水商売などが適します。

そのどれがよいかは、別の星とも照合してみる必要があるが、とにかくこの星のあるひとは、これらの職業以外に就くと絶対に芽が出ない。

つまり適性ということに関係してくるわけだが、そういうことを含んだ上で、運命的にその職業以外では伸びない、ということです。

向かない職業に就いた場合、絶対に芽が出ないから、職業は注意して選択をしないと生涯の不幸です。

 

15、財運・水の星(アラタバテイリ星)

財運があって、金は人より多く入ってくるが、みな、水のように流れ出してしまって、身に付かないのです。

無理に溜めようとすると、自分が病気になったり、家族が病気になったりする。

この星を持つひとは、常に金が流れ動いて身につかないのです。

身につけると、不祥の事が起きるのです。

 

16、頭領運の星(マギャ星)

ひとの上に立つ星。

かならず、大なり小なりひとの上に立って、ひとの頭領になる。

この星には二種類あって、純然たる頭領運と、組織内の頭領運に分けられます。

A、純然たる頭領運は、その組織の最高の首長(たとえば社長)になります。

B、組織内の頭領運は、専務、部長という一分野の首長で終わる。

頭領運のない人は、自ら頭領になるとかならず失敗する。

よき頭領運の人をえらんで、次位に甘んじ、よく補佐することに専念するがよい。

それが自分の才能、手腕を十二分に発揮しうる最良の道です。

 

「頭領運の星」は、なぜ凶星とするのかと思われるかもしれませね。

それはつまり、この星があると、必ず何らかの形で人の上に立つ立場になる。

もし別の悪い星と結びつくと、自分ではない他者が起こしたことにも、自分が責任者として罰せられる場合があるからです。

 

または、形だけは「リーダー」にまつり上げられて、実質は何の力のない「頭領」にされる場合もあります。

その場合、自由にことを起こすこともできない、非常に不自由で苦しい立場に身を置かなければならなくなってしまったりするからです。

 

 

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2、あなたを幸せに導く星

〈運命の星〉には“吉星”もあります。

では次に、あなた(と周囲の人)に幸せに導く星を見ていきましょう。

 

1、太極貴星

ものを創始し、おさめととのえる威力を持つ星です。

 

2、天徳貴星

貴人になる徳を持つ吉星です。

高位顕官に登り、国家の用心になる運命の星。

 

3、天官貴星

国家の枢要の地位に就く貴星です。

 

4、天財貴星

財縁に恵まれる吉星です。

食禄富饒(しょくろくふにょう)の好運をもたらし、財界の雄となる貴星。

5、天福貴星

「中途挫折の星」を持たなければ、生涯を通じて物質的にも精神的にも大いなる困窮をうけることがない。

人をひきつける徳を持つので、衆人の愛敬をうけ、大きな事業を成就する星です。

この星を持つと、実業、芸術、宗教、いずれの分野に出ても、後世にのこる仕事をする。

どういう仕事につくようになるかは、他の星との組み合わせによる。

 

6、天令貴星

幸運に恵まれる吉星。

懸命な女性を妻とし、内助を得ます。

または美貌の女性と結婚して羨望(せんぼう)の的となるか、あるいは、閨閥(けいばつ)の援助をうけて成功するとういう吉星です。

 

7、妙祥貴星

女性の持つ吉星で、夫に非常な幸運をもたらす福星です。

とくに美貌に恵まれるとか、賢明であるとかに関係なく(そういうこともあるが)、とにかく、相手の男性に幸運をもたらすのです。

一万人に一人というきわめて稀な星であるが、この福星を持つ女性を見つけたら、どんなことをしてでも妻君になってもらうべきでしょう。

恋人でも愛人でも良いから、なんとか縁をつなぐべきです。

平凡な男でも相当大きな成功をおさめることができるようになります。

 

 

3、あなたは、どのような〈運命の星〉に生きているか

1、人の人生は、バイオリズムだけでは説明できない

 

さてここまで、人がどのような運命の元で生きていくのか。

それを決定する〈運命の星〉をみてみました。

 

よく占い師がバイオリズムとか運期の話をしているのを見かけます。

 

好運期とか衰運期とかがありますけど、そうした見方だけでは人の運命はわかりません。

 

もう一つ大切なのは、その人自身がどのような〈運命の星〉を持っているかなのです。

 

人は誰でも、さまざまな〈運命の星〉を持って生まれてきます。

そして、私たちは一生を通じて、〈運命の星〉に支配されて生きているのですね。

 

 

1、三つの道 

 

 

O・ヘンリーの作品に「三つの道」というお話があります。

それはおよそ次のような内容です。

 

一人の若者が、志を立てて都会に出てきました。その途中で、道が三つに分かれているところに出ました。

そこでどの道に行けば良いか迷ったので、彼は、手に持っていた杖を立てて手をはなし、杖が倒れた方向に進もうと考えたのです。

杖は、一番右の道の方に倒れた。若者は一番右の道を進んでいきます。右の道を進んでいった彼は、さまざまな出来事に出会い、政治家を志します。

十数年ののち、彼は、その国でも新進の政治家としてひろく知られるようにまでなりました。

その後また、いろいろな事件があって、とどのつまり、彼は自宅の書斎で、妻のピストルで射殺されて、一生の幕を閉じる・・・

とそこでまた、物語は振り出しにもどり、

・・・三つの分かれ道にさしかかった若者は、手にしていた杖を分岐点に立てて手を離しました。

杖は、真ん中の道を指して倒れた。そこで若者は、真ん中の道をまっすぐに進んでいくことにしました。真ん中の道を歩んでいった彼は、さまざまな出来事に出会い、芸術家を志す。

十数年ののち、彼は、その国でも新進有望な芸術家として知られるようになりました。

そこでまた、いろいろな事件があって、とどのつまり、彼は、自宅の書斎で妻にピストルで射殺される。

とそこでそこでまた、物語は振り出しにもどり、

・・・三つの分かれ道にさしかかった若者は、手にしていた杖を分岐点に立てて手を離しました。

杖は、一番左の道を指したため、彼は左の道に進む。左の道を歩んだ彼は、さまざまな出来事に出会い、実業家になった。

十数年ののち、彼は事業に成功し、その国でも著名な実業家になりました。

そこでまた、さまざまな出来事があり、最後に彼は、自宅の書斎で妻にピストルで射殺されてしまう。こうして彼の一生の幕が閉じられました。

 

 

この若者の場合、どのような〈運命の星〉を持っていたと考えられるでしょうか。

 

まず考えられるのは、何らかの形で事業に成功するところから、この人には「天福貴星」がありました。

そして、最後には妻にピストルで射殺されるところから、「横変死の星」があったと考えられます。

 

さらに、妻の立場から見ると、妻には、「夫婦縁障害の星」をもっていたのでしょう。

さらに、人を殺して刑務所に入ることが予測されるところから、「刑獄の星」があったということになります。

 

このように〈運命の星〉があると、必ずその星の通りになってしまうのが、恐ろしいところです。

 

2、運命は選択できるか?

 

さて、以前に竹野内豊さん主演のTVドラマで『素敵な選TAXY』というのがありましたね。

 

内容は、次の通り。

 

竹野内豊演じる枝分(えだわかれ)が運転するタクシーは、過去に戻ることができるのです。

毎回ゲストの俳優が違うのですが、その人がこのタクシーを乗って、過去に戻り、失敗した自分の選んだ道をやり直そうとするストーリーです。

 

 

非常に面白いストーリーです。

そのようにして過去に戻ってやり直しても、それがまたまた別の不運につながっていったりするのです。

なかなかその人の思い通りにことが運ばないところが面白いのですね。

ドラマではいつも、最後はハッピーエンドになるのですが。

 

TVドラマではハッピーエンドになることができても、現実には、このようなTAXYは存在しません。

そうである以上、運命はなかなか自分で〈選択〉できないのが常です。

 

いや、自分でいろいろと考えて、ある方向を〈選択〉しても、そちらに進んだこと自体が、結局は〈運命の星〉の通りの結果を招いた、とも考えられるのです。

 

 

私たちは〈運命の星〉のもとに生きているのです。

 

あなたは、どのような〈運命の星〉のを持っていますか⁉︎

 

これらの

〈運命の星〉をいかにして、切っていくかが、仏教における「解脱(げだつ)」ということになる

のです。

 

その話はまた別のページで詳しく書いていきましょう。

 

 

このBlog読者の皆様が、今までとはまた違う新たな視点で、〈自分〉とその〈運命〉を考える機会になれば幸いです。

 


運命とはなにか (密教占星術)


龍神が翔ぶ―家運をよくする守護神・守護霊の持ちかた

【参考文献】

『龍神が翔ぶ』(桐山靖雄著、平川出版社)

『密教占星術Ⅰ』(桐山靖雄著、平川出版社)

 

 

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