みなさん、こんにちは。
今日は、〈水子の霊〉について書いていきたいと思います。
〈水子の霊〉っていうと、夏の「心霊」番組とか「怪奇」特集なんかに出てきそうなお話のように思われるかもしれません。
でも、これは、けっこう身近にある、まさに「他人事ではない」お話なのです。
Contents 目次
1、水子とは何か?
水子とは、人口流産(堕胎)や早産、流産によって、この世に生まれ出ることができず、ヤミに消えた赤ちゃんの霊のことです。
この世に生まれるべくお母さんの胎内に宿ったのに、いろいろな事情で、生まれることなく世を去った赤ちゃんの霊のことです。
ちなみに英語で「水子」を調べてみると、
〈堕胎した胎児〉 an aborted fetus
〈流産した胎児〉 a miscarried fetus
って、なります。
欧米など英語圏では、「胎児を供養する」という概念がないことがわかりますね。
昔は、生後一定期間を経る前に死んだ赤子も「水子」と呼んでいたようです。
そして水子は、一般の死者とは区別されて、赤子専用の墓地に埋められたり、家の床下、道の四つ辻などに葬られていたそうです。
こうした習俗の背景には、水子の祟りに対する畏れがありました。
さらに、死亡した赤子を正式な死者として扱わないことによって、生まれ変わりを早めようとの遺族の思いが込められていたとも考えられています。
しかし、胎児といえども、三か月以後は、未熟ながら霊がそなわってきているといいます。
誕生の日を待ちつつ、日に日に成熟しているのです。それを、ある日、突然に生命を失ってしまう。
水子といえども霊界の法則では、一個の霊格をそなえているのです。
解脱供養をして霊界に送り届けてやらなければ、不成仏霊として、その怨念はいつまでも消滅しません。
消滅しないだけではなく、その家系の幼少児に、ひどい障りをあたえるのです。
2、水子の霊障を受けていた子供
ここでは、水子の霊障を受けたと思われる子供の一つの事例をみてみます。
小学校5年生ですが、体がどこも悪くないのに、学校へ行こうとしません。無理にでも行かせようとすると、手当たり次第に物を投げたり、壊したりし、わたくしに暴力をふるいます。だんだん粗暴になっていくように思われます。先日は、学校へ行かずに盛り場を歩いていて補導されました。ことに心配なのは、おはずかしいことですが、非常に性的な関心が強いようで、これが心配です。
この年頃の子供たちは、親や教師には反抗するし、衝動的であったりするなど、元来みなそういう傾向があるものです。
しかし、水子の霊障を受けている子供たちの場合は、その度合いが異常に強いのです。
病的といってもよいのです。
だから、親や教師などは全く手に負えない状況になってしまい困り果てしまうのです。
3、水子の霊障をうけている子供の特徴
水子の霊障をうけている子供たちには共通している特徴があります。
それは、次の6つがあげられます。
- 非常に衝動的であり、感情の起伏が激しい
- 注意力散漫かその反対に、病的なくらい神経質
- 粗暴である
- 異常に親に反抗する
- 異常に性的関心が強い
- 小さいときから夜驚症の傾向がある
といったところです。
もちろん、こういった傾向がすべて水子の霊障によるものとは言えません。
水子とは関係なしに、脳の障害であったり、精神障害であったりする場合も考えられるでしょう。
ただ、その場合も、何故そのような障害を持って生まれたのかを、追求していくと、水子の霊障に行き当たる場合も多いのです。
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4、本当の水子の霊の供養の仕方
では、その水子の霊に対しては、どのような供養をすれば良いのでしょうか?
それは、次のようになります。
- まず、法名(戒名)をつけ、○○家の御精霊として、その家の先祖代々の菩提所のなかにいれます
- それから「成仏法」を修してあげるのです
これが正しい供養法といえるようです。
ですので、各寺院や霊廟で行っているご供養の仕方には、“問題”があるのです。
つまり、そうした寺院では、水子の霊だけを集めて供養したり、あるいは、水子の霊を単独にまつってご供養しています。
でも、これはすべて、霊界の法則にくらいからで、
水子の霊の場合、○○家のご精霊として、その家の諸精霊のなかに入れて、ご供養しなければいけない
のです。
というのは、水子の場合、霊界に行くために、成仏した先祖の先導が必要だからです。
完全な成仏法が修されればまだしも、完全な成仏法を修さず、その上、水子だけを集めて供養したり、水子単独の供養をしたのではダメなのです。
これでは、いよいよ迷う水子や、孤独地獄に落ちて苦しむ水子の霊ばかりとなってしまいます。
地蔵菩薩をかたちだけおまつりして、いくらお経を読んでも、成仏法を修せねば、水子の霊は浮かばれず、決して成仏しないのです。
5、空海が説く、中絶・堕胎の堕胎の罪
弘法大師・空海は、水子(中絶・堕胎)について、どのように考えていたでしょうか?
空海の晩年の著作である「秘密曼荼羅十住心論第一巻」に、それがのっています。
中絶(ちゅうぜつ)、堕胎(だたい)の果報、業報について説かれている箇所があります。
そのなかで空海は雑宝蔵経というお経を引用し、次のようにお説きになられています。
そのお経の概要は、次の通りです。
一人の鬼あり、その鬼が仏弟子である目連尊者に対してこう問いかけた。
「私の身体は常に肉の塊にして手、脚、眼、耳、鼻等あること無し、つねに多くの鳥達に体をついばまれ、食べられ、耐えられない程苦しい。
何が原因でこういう苦しみに遭(あ)うのか」
目連尊者は答えて言った。
「あなたは前世(前生)において、つねに他者に薬を与え他者の胎児(たいじ)を堕(おろ)した。
胎児を中絶させた。胎児を殺害した。
このような行為、因縁、業報により死後、現在においてこのようなひどい苦しみを受けている。
これは(あなたが作った)果報、行為の報い、罪の報いであり、地獄の苦果、苦しみはまさに後身にあり(果報の報いはあとになって受ける)
と。
ここで「鬼」という言葉は死者を意味します。
昔は死ぬ事を鬼籍に入ると言いました。
このように、堕胎の罪は非常に重いものと説いています。
昔から、中絶・堕胎を軽く考えている人がたくさんいますが、それは、後に生まれてくる子供、ひいては子孫に大きなマイナスの影響を与えるようです。
6、まとめ
- 水子とは、人口流産(堕胎)や早産、流産によって、この世に生まれ出ることができず、ヤミに消えた赤ちゃんの霊のこと
- 胎児といえども、三か月以後は、未熟ながら霊がそなわってきている
- 水子の霊障を受けている子供たちの場合は、通常の反抗期に比べて、衝動性や暴力の度合いが異常に強い
- 水子の霊障を受けている子供には6つの特徴がある
- 水子の霊の場合、○○家のご精霊として、その家の諸精霊のなかに入れて、ご供養しなければいけない
【参考文献】 『守護霊を持て』(桐山靖雄著・平川出版社)
【参考記事】亡くなった方の供養に関しては、前回の記事をご参照ください。⬇︎
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